元カレ元カノに長い謝罪説明文を送らないで!

「皆(みな)まで言うな」というよく言葉があります。

私、初めてこの言葉を聞いたときには、意味がよくわかりませんでした。
あなたにも思い当たる節があるかもしれませんが「原文ママ」や「ええい、ままよ!」と同じ位意味がわからない言葉でした。
 
皆(みな)まで言うなとは、その言葉の通り「全部は言うな」という意味です。
 
全部言わなくたっていい、なんとなくお互いわかっていることを細かく説明しなくていい、フィーリングで感じることができることまで言語化しなくてもいい、わかってる、伝わってるから大丈夫、それ以上言わんでもええ、
それが「みなまで言うな」という事です。
 

元カノ元カレに長い謝罪文を送りたい人の歪んだ心理

長文は自己中。皆まで言うな
長文は自己中。皆まで言うな
この皆まで言うなの感覚は、復縁に成功できる話し方として非常に重要なものです。
 
なぜなら復縁したい皆さんは元カレや元カノと話す時になったらほとんど必ず「皆まで言う」からです。
 
自分の気持ちを相手に伝えたいという感情が強すぎて全部言っちゃうんです。
そして説明が長くなるんです。
 
やめたほうがいいですよとアドバイスしているのに、元恋人にA4サイズのコピー用紙4枚5枚分にもなる長文のお手紙を渡したい!と、実際にお手紙を書いてしまった人もいました。
 
その量はもはや小論文です。
小論文を元カノに送りつけて復縁につながるわけがありませんよね。
 
人間、皆まで言わなくたってわかるんです。
 
特にあなたの元カレ元カノはあなたの内面のダークな面を非常に深く理解しています。
 
にもかかわらず元カノ元カレに
①しっかりと謝罪したい。
②誤解を解くために説明したい。
③あの時の自分の気持ちを伝えたい。
と思ってしまうのは、単純に自分自身の心の中の説明欲が疼いているだけなのです。
自分の気持ちを過剰に説明したいというその説明欲求の原因は基本的に4つ考えられます。
①自己愛性パーソナリティ障害(Narcissistic Personality Disorder)
このパーソナリティ障害は、自己愛が過度で、他人に自分自身を誇示しようとする傾向が特徴です。自分自身の感情や経験を説明しようとする姿はまるでデマゴーグ(煽り演説家)です。
 
② 強迫性傾向
感情や考えを綿密に説明しなければならないという無意識的な義務感(強迫性)・こだわりが発生している場合があります。
③不安障害
不安障害(特に社交不安障害)の人々は、他人とのコミュニケーションに不安を感じ、自分の感情や考えを説明して全てわかってもらわなければならないという恐怖に怯えています。
④低すぎる自己肯定感
他人に自分のことを説明して「わかったよ」と受け入れてもらうことで、他人から認められるという安心感を得ようとしています。自分自身の存在意義を「説明」して「受け入れてもらう」事で確認したい気持ちがあります。
 
元カノや元カレに「皆まで言ってしまう」タイプの方は上記のどれか、もしくは複数に当てはまります。
 
しかしそのままでは復縁はできません。
 
なぜなら結局のところ「皆まで言う」のは、相手のことよりも自分のことばかり考えているということの証明だからです。
 
自分のことばかり考えている、自分のことしか考えていない、だから皆まで言ってしまう、言いたがる、説明したがる、謝罪したがる…
その自己中心的な考え方は必ず相手に伝わります。
 
自然に出てしまいます。ですからこの「皆まで言っちゃう」性格を変えていなければなりません。
 

元カレ元カノに謝罪したい、説明したい気持ちを抑える方法

効率主義的な生き方を捨てよう
効率主義的な生き方を捨てよう
皆まで言ってしまいたいその気持ちをどのように整理すれば良いかと言うと、
認知療法的に目標を紙に書くとですとか、
説明しきって良い結果になったことがあったかを思い出してリスト化するですとか、
認知行動療法的に皆まで説明せず一言だけで説明すれば自分の気持ちは大体相手に伝わっていることを誰かに協力してもらって実際に体験するですとか、
いくつかの方法はありますが、
今回お伝えしたいのは、無駄を愛するということです。
 
無駄な事を楽しむ意識、つまり
「無駄な事をやってもいいじゃない」という意識を強めることが出来れば、
その逆、
「やりたい事をやらなくてもいいじゃない」という余裕感も自然と強まっていきます。
なぜなら
無駄な事でも楽しむ事、
やりたい事をやらない事、
この2つは両方とも、
「効率主義的な生き方に対するアンチテーゼ」だからです。
 
効率、コスパという言葉が蔓延るこの社会で、無駄なことを敢えて楽しむ事はその効率主義的生き方に対する反逆ですよね。
 
そしてやるべき事(やるべきだと思っている事や、やったほうがいいと感じる事)を、敢えて「やらない」というのも、効率を無視したスタイルで、やはり効率主義に対する反逆です。
 
無駄を愛する生き方も、やりたい事を敢えてやらないという生き方も、その根本では共通しているのです。
 
ですから元カレ元カノに「説明したい」つまり「説明行為を行いたい」という効率主義「的」な意識を抑えるためには、
「無駄を愛す」「無意味を嗜む」という非効率的な活動が効果を発揮するのです。
 

無駄を愛せば、元カレ元カノに長文説明メッセージをしなくなる。では具体的にどうすれば?

皆まで言わないという粋なコミュニケーションスタイル、そして復縁につながりやすいそのコミュニケーションスタイルを身に付けるために、具体的にどのようにして無駄を愛して行けば良いのか。
 
その具体例をいくつかお伝えさせていただきましょう。
 
①仕事で上手にズルをする。
要領よく手抜きをするということです。もちろん一生懸命仕事はしなければなりませんが、一生懸命仕事をするために要領よく手抜きをしたりズルをしなければならない時があります。
 
これは「無駄行為」ではありませんが、その適度な会社に迷惑をかけないレベルの手抜き行為によって「暇な時間」「落ち着く時間」を確保することができます。
そうしたらその時間にぜひ「何もせず休む」という事をしてください。それが無駄な行為になります。
 
②鈍行列車あるいはバスで山奥まで行く。もしくは山手線などの環状線にずっと乗る。
何百円かの費用で完璧な無駄を体感することができます。しかしその行為は決して無駄ではありません。無駄の中に意味がある事を感じられるはずです。
 
田舎の山奥まで走るバスに乗れば、街の景色や山の景色の移ろいを眺めながら自分自身の子供の頃に思いを馳せ、自分の現在の良くない性格がどのように形成されてきたかに気付くきっかけになるかもしれません。
 
私もかなり昔、東名高速を東京から名古屋に向けて走っていた時、右側に広がるその山の景色を見て「春とちらし寿司こそが人生であり恋愛である」というとても重要な人生的発見をしました。
その話はまた別のところで詳しくしようと思いますけれども、人生にとってとても重要な発見は無駄な時間から生まれることも多いのです。
 
③海や浜辺に行って半日海を見続ける。
モテる男モテる女は時間に余裕があります。
 
今から10年位前に、当時仲良くしていたとあるモテ男先輩から「これから2人で海でバーベキューしましょうよ」と誘われました。
 
そのモテ男先輩は車のトランクにバーベキューセットを常備しているタイプでしたので、私は助手席に乗りそのまま横須賀方面に走って、高速道路を降り近くのスーパーで魚介類などの食材を買い、
近くの砂浜でそのままバーベキューをしました。
 
私はスーツを着用していましたが、ええいままよ、の勢いでそのまま砂浜に入り込み、砂浜の少し大きな岩に座ってそのモテ男先輩と一緒にバーベキューをいたしました。
それ自体は楽しかったのですが、問題はその時間です。
 
夕方、3時4時ごろからバーベキューを開始して、大体食べ終わったのが夕方5時ごろ。
それから夜時8時までそのモテ男先輩は特に何もせず、バーベキューコンロの中でパチパチしている炭をつつきながら、スマホ(当時はiPhone 3Gとかの頃)をいじったり、私と時々仕事の話をしながら、ビールを飲んでタバコを吸いつつ海を見ているのです。
 
3時間ただバーベキューコンロの中の残り炭と海を見ていただけです。
当時は私そろそろ帰りたいなと思ったのですが、その記憶は今でも鮮明に残っており、その記憶が私の生き方に大変な影響を与えていることは間違いありません。
 
そのモテ男先輩がモテる理由、そして謎に人脈が広い理由、人を引きつけ、仕事(お金)を引きつける理由は、おそらくその余裕感にあるのです。
時間にあくせくしない余裕感が、他者に対して安心感と信頼感を与えているのです。
 
バーベキューが一通り終わった後の無駄な3時間を余裕で過ごすこと自体が、この現代社会においては魅力的な行為なのです。
 
④時間潰しにキャバクラに行く(男性)
キャバクラに行くというのもなかなか無駄な行為です。
そういう場所に行ったことがない男性は、女性経験と人生経験を増やすためにぜひキャバクラや風俗に行ってみるべきなのですが、コスパということを考えるとそれは極めて非効率的でもはや無駄な行為です。
 
その無駄にお金を使うという行為、お金を使ってもそれに見合った見返りがほぼないという体験が復縁できる男の余裕感を養ってくれます。
まさに効率主義的な世の中に対する反逆行為です。
 
⑤大人の塗り絵や文字の練習帳を100円ショップで購入して完成させる。
 
これもなかなかに無駄な作業ですけれども、その無駄な作業を延々とやり続けるには忍耐力が必要です。
忍耐力がなければ無駄な作業を延々とやり続けることができません。
逆に大人の塗り絵や文字の練習帳などを延々とやり続ける事は我慢と忍耐を養うことになりますから、元カレ元カノに対してストーカー行為を行わず、我慢して復縁自分磨きを継続することができるようになります。
 
無駄に見えることでもやはり意味はあるのです。
 
⑥行き当たりばったりで興味のない映画を見に行く。
映画館に映画を見に行くのはややお金がかかりますから興味がない映画でも本気で見れます。
ポップコーンを食べながら優雅に休憩する時間を数千円で買うという余裕の意識で映画を観に行きましょう。
 
とは言え少しお金はかかっているためついつい真剣に見てしまうでしょうから、
きっとその無意味に感じられる映画から何か復縁に役立つことや、自分磨きに役立つことを見つけることもできるはずです。
 
それは「その状況(映画)でしか気づくことができない珠玉の発見」になるかもしれません。
 
⑦駅前でコーヒーを飲みながら3時間人の流れを見続ける。
大きな駅前でも小さな駅前でも構いませんので、ぜひ一度何もせず人の流れを見てみてください。
これも大変無駄な行為ですけれども、やはり無駄の中から何か重要な発見をすることができるかもしれません。
 
特に人々の服装と顔つきをよくチェックしましょう。
そして同時にその人々の服装と顔つきに応じた性格も推測しながら人間観察をしてみてください。
 
その人間観察はあなたの人間判断力を向上させてくれます。
元カノ元彼と直接会って話すときに、相手の表情や雰囲気から相手が何を感じ何を考えているかをかなり正確に推測できるようにもなるでしょう。
 
無駄は無駄では無いのです。
無用の用(必要がないように見えるものが、実は必要である)という言葉の通りです。
 
⑧成田空港などの深夜のライブ映像を3時間見続ける。
これはある意味もはやマインドフルネス、瞑想に近い行為かもしれません。
無意味さに関しては群を抜いていますね笑
本当に何の意味もありません。
興味のない映画を見る事はかなり無意味ですが、そこから何か学べることがあるかもしれません。 
 
駅前で人の流れを見続けることはかなり無意味ですけれども、人間判断力が養われる可能性はあります。
 
3時間浜辺で海を見続けるのも相当な無意味ですけれども、その波の音や景色などをリアルに感じ自分の精神的活力を高めてくれるかもしれません。
 
しかし、空港の真夜中のライブ映像をパソコンやスマホで3時間見るというのは本当に何の意味もなさそうですね。
それでもやるのです!
無駄を知り、無駄を愛し、余裕を身に付けて、皆まで言わない性格を身に付けるために、この無駄な行為に慣れなければいけないのです。
 
今回は8つの例をお伝えさせていただきましたが、どれもなかなかに無駄な行為ですね笑
 
どうでしょう?
これらの無駄な行動をしっかりとやっていけば、生き方そのものが柔軟になり、
あれをしなきゃ、これをやらなきゃという価値観が薄れていきそうではないでしょうか。
 
あれをしなきゃ、これをやらなきゃ、説明しなきゃ、わかってもらわなきゃ、の意識が薄れていくので、元カノ元カレに対して長い説明をしたいと言う気持ちもなくなるはずです。
 
そして元カノ元カノに対して長い説明をしなくなったら、それは「皆まで言うな」の感覚が身についてきたという事です。
 
そしてさらにそれは全部説明しなきゃ気がすまないという自己愛性パーソナリティ障害傾向、強迫性障害傾向、不安障害傾向も弱くなってくるということであり、
 
それらのパーソナリティー的な障害傾向が元恋人との関係に及ぼしていた悪影響も低減されるというわけです。
 
「皆まで言うな」を意識するという事は、ここまで深く復縁につながってくるわけですね。
 
小さなものの積み重ね、一見復縁とは関係なさそうに見える努力の積み重ねにより復縁は成功に近づきます。
 
前向きに楽しみながら、今までの自分とは違う自分を手に入れていきましょう。
 

この記事を書いた人

復縁コンシェルジュ
復縁コンシェルジュ

2006年から探偵業界に入りありとあらゆる男女トラブル解決を経験する。YouTubeで復縁工作の情報発信を始めた初の探偵屋でYouTube復縁界隈では最古参。プロフィールページにさらに詳しく私の略歴を記載しています。